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「天才がどんどん生まれる組織」

正月に日本に帰ったときに、本屋でふと手にとった、「天才がどんどん生まれてくる組織」という本。組織論的な題名と分身する忍者サスケのミスマッチに惹かれて開いてみた「第1講 猿飛佐助は個性を超える」が、非常に面白かったので購入してみた。
僕が面白いと思った冒頭部分と「忍者サスケ」は、まさにこの本のエッセンスだ。ちょっと引用してみる。
個性重視から組織優先か。自由か、管理か。
日本人の多くの集団・組織が、こうした二項対立にはまりこんでしまい身動きがとれなくなっている。現実に活性化している組織においては、「個性か組織か」という二者択一にはなっていない。個人と組織がそれぞれ活性化しあう相互的な関係にある。
(中略)
個性と組織という観念の二項対立は日本人の思考の呪縛ともなっている。

実際に僕らは、ビジネスや教育、スポーツといったいろいろな分野で、組織 vs 個人の二項対立をすぐに持ち出す。「組織優先で行くか、個人優先で行くか」「個人を開放しすぎると組織が維持できない」「組織が優先し個人が活きていない」などなど・・・。たとえばサッカーの監督が替わったときとかは、スポーツ新聞などですら自然に目にする、あるいは、何かの折にでも自分も口にしてしまいそうなこの二項対立は僕らの「常識」のひとつと言ってよい。しかし、たとえば、Googleの、Superな人々によるSuperなチームと環境(こちらで紹介)を自分の目で見ると、組織と個人は相反するものだとしたら絶対に説明がつかない何かがあり、組織 vs 個人という「常識」のほうが、偏った一面的な見方であるのではないかと真剣に感じたりする。これこそほんとうに、日本人の組織と個人の両方を非活性化する「呪縛」なのではないだろうか。

著者が持ち出している「猿飛佐助の秘密」が、この呪縛を断ち切るヒントだ。

敵である柳生忍軍は天才忍者、猿飛佐助を追い詰めとどめを刺す。しかし、殺したはずの猿飛佐助は何度でも復活する。猿飛佐助は不死身なのか?違う。その秘密は猿飛という名前にある。忍者猿飛佐助とは、「猿飛の術」という高度な術を体得した者のための称号で、個人の名前ではないのだ。猿飛の里には、この「猿飛びの術」を体得するための(命がけにハードな)訓練メソッドがあって、それを体得した者すべてが「猿飛佐助」なのだ。その秘密を隠れて聞いた服部半蔵は、「ヌゥ・・恐るべきことだ」。そりゃあそうだ。たったひとりでも手を焼く天才忍者が、何人も何人もいては、敵にとってこれほどおそろしいことはない。

この本では、この後、オランダサッカー、カルロス・ゴーンの日産の組織、将棋の奨励会、宝塚、江戸時代の藩校、トキワ荘、などといった、天才といえるような人材を多数輩出したり、驚くほど高いパフォーマンスを出したりした「組織」「集団」「教育機関」の事例を使って、現実の「猿飛サスケを生む集団」がどのような工夫や仕組みを持っているか、どのような意図や情熱で作られたか、などが語られている、読んでいて結構楽しい。

が、それらの事例まですべて読まずとも、なんとなく絶対だと思われていた「個人 vs 組織」という図式が常識などではなく、「天才を次々生み出す組織」「個人が活きる強い組織」がちゃんと現実に存在すると分かっただけで十分価値がある。

そして、本の事例を読んで「ほー」で終わりでなく、そういった新しい視点で、たとえば自分がいる組織、自分が作ろうとしているグループ、会社、自分が今いる場所などを見直して、事例で書かれた組織に近づけるにはどうすればいいか。考えて実践していきたい。そもそもこのほうがずっとワクワクする。

そしてもうひとつ考えたこと。僕らが誰かに「天才」と言う時、その才能が生き、見つけられ、育まれたバックグラウンドや、本人の気の遠くなるような基礎努力、その人のバックにいる夢破れたピラミッドの裾野などを無視しがちだ。既知のトレーニングや、勉強、教育、制度、組織みたいなものを、「魔法のように」「宝くじにでもあたるように」破って出てくるのが「天才」、みたいな風潮がないだろうか。そういう安易なメシア願望も、「呪縛」となって個人や組織が活きるのを妨げる気がしている。地味な戦略と日々の実践なくして、理想の個人も組織も生まれないんだろう
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この記事に対するコメント

子供のころに見たドラマ、確か当時のアイドル歌手でタガワヨウスケ?さんとかいう方が主演であったと思うのですが、何か印象深く、ところでサスケって何者だったんだろう?と思い、関連ページを探していたらここにたどり着きました。
個人と組織のお話、大変興味深く読ませていただきました。
そうでしたか、サスケは代名詞でしたか。
確か?そのドラマでは最後に彼は仲間に嘘をついて自分だけ追っ手と1対1の対決しに行き、目つぶしを食らわされ柳生の軍団に取り囲まれ、何百本もの矢を射られ美しい青空を眺めながら死んでしまうのでした。
組織が恐れる個人の力の封じ込めはやはり組織的に行われていたというところでしょうか。
泣きながらテレビを見た記憶があります。
私は現在プロミュージシャンとしてベースを弾いて生活しています。
性格が災いし、ベーシストながらリーダーになる事もあるのですが、それ以外の活動においてもメンバーそれぞれの能力を最大限に引き出してユニットとしてのマクロスを表現できるように心がけています。
お寿司屋さんのようにそれぞれのネタが持つ魅力を効率よく生かして、看板のイメージを上げる結果を出す事が出来たならと思います。(笑)
クサクサ | 2007/12/11 3:07 AM
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