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「欲求」から、本当のライバルに到達する

昨日、今日とサンフランシスコで THE FUTURE OF WEB APPS というWORKSHOPに参加している。http://www.carsonworkshops.com/summit/special.html

目当てにしていたもの以外にもなかなか興味深い話が多かった。中でも非常に印象的だったのが、Google CalendarのプロダクトマネージャのCarl Sjogreen氏のセッションだ。「公式の場所では初めて」Google Calendar開発ストーリーを語るというものだ。
まず彼らは、'Google should do something in the online calendar space' と決めてから、とにかく現実のユーザーとなる人々にインタビューをしまくった。geekでない普通の人々が、いかにして自分の予定を管理し、友達・家族と予定を共有しているか、をインタビューしまくったのだ。そして、それを元に、とにかく楽しい、速い、そして出来るだけシンプルな機能で、ユーザーが自分の全生活を一箇所で確認できるカレンダーを目指して、今のGoogle Calendarを作っていくことに至ったわけだ。ここまでの話の中でも、社内プロトタイピングの過程であるとか、look & feel へのこだわり、Launch当日の裏話などなかなか聞きごたえがあった。

が、僕が特に印象に残ったのは、お約束の「X個のキーファクター(今回は6)」の2つ目。
2. know our real competition
のくだり。

’I spent a lot of time looking at the market, but the competition that keeps me up at night is *paper*.Paper has a bunch of great advantages that you need to beat.'

だというのだ。対象となるユーザーが、どうやって自分の生活を管理し、家族や友人、恋人、同僚、クラスや研究室とメンバーとスケジュールを共有しているか。それを突き詰めると、他のソフトウェアに敵はおらず、真の敵は従来からある壁かけや手帳、卓上のカレンダーだった、ということだ。自分のエントリーだが、欲求がなければネットもいらない にあるとおり、成功するソフトウェアは、本質的な欲求や必要性があるところにちゃんとターゲットを設定している。non tech、あるいはlow techの世界で長らく行われ続けていることこそ、「欲求」があるに決まっている部分だ。彼らはそこに切り込んで、そして伝統的な「紙媒体」にぶつかり、

focus on what the web can do but paper can't

へ向かったわけだ。うらやましいほど壮大なチャレンジだ。

翻って、自分が今つくっているサービスの「欲求」と「ライバル」はなんだろうか、と当然考えてみる。。。。もうそろそろ、隠しておくフェーズからは抜けつつあるのだが、ここに書くのはまた今度。現在、エンジニア僕、デザイン南アメリカに外注、米国人のプロダクトマネージャー、カナダ人のマーケティング担当で、最後の最後の煮詰めを行っているところです。
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