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Aptana Cloud が実感させること

普段のRubyでのコーディングに、EclipseベースのAptanaを使って久しい。Textmateの軽量&高機能も捨てがたいのだが、Aptanaを使うためにmacbookを買い替えたら、思いのほか快適で、Aptanaに常駐している。
Aptanaの利点のひとつに、ローカルでの開発環境が、彼らが提供するクラウド環境に直結している点がある。添付の動画は、PHPだが、ローカルで開発しているアプリケーションが、データベースごと、まるでリポジトリにコミットするような感覚でクラウド上にのり、スケーラブルにサービスを提供できるのが見て取れると思う



すさまじい簡単さだ。アップ後、AptanaのIDE環境の中にガジェットがあり、CPUやメモリの状況を簡単に確認できる。データベース管理も、バックアップと簡単な監視程度なら可能だ。システムやデータベースなどのチューニングの自由度には、本来ならば不満があるところだが、コスト、手軽さを比較すれば大きな不満はない。
依然、「親にも説明できるSocialmedia」なんてエントリーを書いたが、下手をすると、「うちの親にも公開できるwebサービス」とも言えないこともない。
僕は、、クラウドによって、、ついに、本当の意味でITがコモデティ化するというか、電気、ガス、水道、電車、自動車に近づくのだということを実感している。

すこし前のエントリーで「クラウドって誰が使うんだ?」と、若干的外れなことを書いてしまった。異なるレイヤーの話をひとつところでしていたのがまずかったのだが、クラウドコンピューティングは、サーバーサイドのコンピュータを徹底的にコモディティ化する流れ、という理解がただしそうだ。

さて、自分で触ってみると実感できるが、これって、「何を作るか」から、「どう作るか」「どう金をとるか」までできる「エンジニア」あるいはそういう少人数チームには、非常にすばらしい世界だが、そうでない人たちや図体の大きすぎる集団にとっては、かなり厳しい世界になるだろう
当時と比べたら、世界はずいぶん過密になったけど、馬車の時代に時速50kmではしる鉄道を目にした当時の人たちは、こんな感覚をもったのかもしれないな、などと
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RubyOnRailsのアプリケーションがサーブレットとして動いてる

まだ自分で試したわけではないが、JRUBYのおかげで、Javaのサーブレットコンテナ上でRubyのアプリケーションが動き始めている

手順はこちら

あと2年は待たないといけないだろうけど、エンタープライズにおけるJAVAの「ブランド」と、RUBY(とRails)の高い生産性が結びつく日は必ず来るだろうな。すくなくとも、今僕が書いているRUBYのコードが、その気になれば.warファイルとして、リアルコムのエンタープライズ製品と同じ技術ベースに乗せることができるわけだ。

2004-5年ごろの状況を考えると、ほんとうに感慨深いなあ
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親にも説明できるSocial Media

YoutubeにIn Plain Englishシリーズというのがある。そこに「ソーシャルメディアをアイスクリームで説明する」ビデオがあがっていた。



(英語さえわかれば)これなら親世代でもわかってくれそう。

その他のおすすめ Twitter(僕みたいな懐疑派にもいいかも)


他にもWikiとかソーシャルネットワーキングとか、ブログとかWikiとか、面白いので時間があったらぜひ見てください

僕は個人としてはWebの世界で生きてるけど、仕事はエンタープライズだ。この「価値を親でもわかるように説明する」というのは、エンタープライズ向けの新しいソフトウェアやサービスの価値を考える時に非常に重要だ(理由はいわずもがなだよね)。

なので、見て面白い以上にこのビデオ、非常に非常に勉強になった。こういう風に価値を説明したいよね。身の回りにも仕事で役立ちそうな人がいるので、送ってあげる事にする。
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Google App Engineの意義

クラウドコンピューティングのプラットフォームとされる、AmazonのSimple DBと、GoogleのGoogle App Engine。世界的にどれくらい熱気があるのかわからないが、僕の周辺でもいくつか声は聞いていて、どっちがいい、あっちがいい、などという評価は聞いている。

僕が並行して手がけている小さなプロジェクトのうち、かなりのスケーラビリティが必要なものがあって、それについては周囲からはAmazonの方を薦められている。が、そういう背景はおいといて、今回はGoogle App Engineについてその意義を考えてみた。

これはあくまでファーストインプレッションだけど、と前置きしつつ、僕の今時点の感想は、

「誰が使うんだろうか、これ」

です。
Googleの膨大なインフラを誰でも使えて、サーバーが勝手にスケールしてくれる、というのはすばらしい。が。。じゃあ誰がよろこぶサービスなのか、それがよく見えてこない。いや、もちろん、「サーバーを設置してメンテする」必要がなくなり、最近はますます下がっているところの「何らかのweb上のサービス」をたちあげる参入コストが更に下がるので、世界中のwebスタートアップ候補が喜ぶのはわかる。その点は、(インフラではないけどアプリケーションプラットフォームという意味で)Open Social、FacebookのAPI、iPhone SDK、Androidと近い物がある。

ただ、今、facebookなどソーシャルアプリケーション上にアプリを提供するのが「熱い」理由は、

- ユーザーを集める


- マネタイズする



という、いわゆるWEB系スタートアップの二大Painを、

- 同じアプリの上でユーザーが既におり、ユーザーを集めるプロモーションも同じプラットフォーム上で出来る。また、ターゲットユーザーが絞りやすい(MySpace10代、Facebook20代)


- Offerpalみたいにマネタイズの仕組みがビルドインされている



という風に解決していることです。決して「ソーシャルだから」「技術が面白いから」ではない(世の中金です)。もちろん、すでにあるプラットフォームを利用する以上、一番もうけるのはプラットフォームを握った側なんだけど。

Google App Engineが、アプリケーションを提供するサイドのどのpainを解決してるかっていうと、「人気が出てトラフィックが増えた時にサーバー代がかかる」部分であって、これはユーザーがたくさん集まって、マネタイズの見込みが出来た後の悩みだ。だからやっぱり、それ以前のもっと火急の問題を解決してくれる、ソーシャルプラットフォームの方に人は流れてしまうと思う。

ただし、Google App Engineにも巨大なアドバンテージ候補があって、一つはGoogle Account。Google Accountって、GMailだけだと考えても億単位のユーザーがいるわけで、これを大きな意味での「ソーシャルプラットフォーム」と考えると、うまくターゲットにリーチさせてもらえるならば、提供側にとってすさまじく魅力的。もうひとつはGoogleの富の源、広告。これと組み合わせて、アプリ提供者が「小金」を簡単に稼げるようになるなら、Facebookによる「どちらかというと搾取」に近い現状からもっと大きく、もっと広いGoogleのプラットフォームにアプリケーション提供側も移動する可能性はある。

この2点がこれからどう打ち出されてくるのか、が、このプラットフォームに自分たちが乗るべきかのポイントではないかと思う。

ただ、別の観点。たとえば、マネタイズはユーザー(の組織)から直接取るようなエンタープライズ向けアプリのようなモデルの場合、ポイントはGoogleアカウントや、Google Appsの一部として、どれだけプロモーションやマーケティングをさせてもらえるか、そのコストがリターンにペイするか、がポイントになるはず。「リアルコムとして」ここの動向をウォッチする場合は、この部分がキーになりますね

昔は、「当事者意識」から、こういう「評論っぽい」エントリーを書くのに抵抗がありました。が、過剰に時間さえとらないのであれば、こうやって素材にかこつけて自分の考えを表明しておくのもいいかなーと最近考えを変え始めたところです。これからも、何かあったら書いていくつもりです。
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世界を変える? Powerset パブリックデモ

「Googleキラー」とうわさされる自然言語検索エンジンPowersetの初のパブリックデモを見てきた。サンフランシスコのApple Storeなどの近くのそれほど大きくないバーに400人以上が集まり、かなりの熱気だった。

僕も実際にデモ機で検索をさせてもらった。まだデモなので、インデクス対象は英語Wikipediaのみ。かつ、検索パターンは「XXはなんと言ったか?」というものだけという制限の中ではあるが、同じ検索クエリの結果をGoogleと並べて比較でき、Powersetの素敵さを実感することはできた。

記憶を無理やり日本語になおしてどんなだったかを説明すると、たとえば、「スティーブ・ジョブスはなんと言ったか?」というクエリーの結果には、「・・・でスティーブがしたプレゼンテーションでは・・・」とか、「スティーブの予想では・・・・・・・だという」とか、ひとつひとつのキーワードとして見るとずいぶん離れている単語同士をちゃんと文章として結びつけて、スティーブ・ジョブスが言ったことを教えてくれる。

僕は、「徳川家康はなんと言ったか?」と検索させてもらった。うん、ソースはWikiだけど、「Ieyasu Tokugawaがxxの政令を発布した」とか、それっぽい検索結果がたくさん出ている。一方、隣のGoogle検索の結果はさっぱりわからない。

これがちゃんとリリースされたら、もっとバラエティに富んだ、人間にとって自然な質問に、WEB上の自然な文章を返してくれるはず。確かにこれはイイ。まさに「Google Killer」なのかもしれない。確か昔初めてPowersetのCEOのプレゼンを聞いたとき、音声認識をからめて、モバイルから音声で質問させるというシナリオがあった気がする。友達がみんな集まってから、「XX近辺でおいしいイタリアンはどこ?」と携帯で声で聞くだけでよいというシナリオだ。ただし、あくまで「自然言語同士の判別」なので、「一人当たり予算Xドルで、かついまから行って予約が空いてる・・・」とかつけても教えてはくれない。

それは極端にしても、彼らの技術についての感想を

まず、自然文検索が、キーワード検索に比べてきわめて高品質であることは間違いない。キーワード検索は本来は文脈を作り出す重要な言葉を「ノイズ」として切り落としすぎる。すばらしい技術だと思う。

ただ、大きな疑問がいくつか

・検索結果の優先度はどう作るのだろう
これは、デモの時に質問すればよかった。Googleにおけるページランクがスパム的な非重要サイトを切り落とすのに絶対的に有用だったのは間違いのないところだと思う。Powersetは、ユーザーにどういう優先度で結果を提示するのだろうか。ここが解決されたら本当にすごいと思うのだが、結果の優先度付けという問題は「自然言語検索」とはまったく別の技術な気がするのだ。彼らはどうするつもりなんだろうか。

・文法モデルの改善に費用がかかり過ぎないか?
裏を知ってるわけではないが、Powersetは言語の単語を文法を(たぶん確率)モデル化してそれがインデクスにあたるんだと思う。彼らのテクノロジーは「言語非依存」だというが、どんな言語でも同じ手法でモデル化できると言う意味だろうし、当然、このモデルは言語ごとにちゃんと作らなければいけないはず。また、言語は人間が使うものである以上、このモデルは一度作って終わりというわけではないはず。
そこを質問したら「まさにそこをいまがんばっているのだ」と言っていた。もちろんリリースしたときに完成度の高い文法モデルがあるのはすばらしいことだが、これは多分リリース後も改善していかなければいけないはず。そのフィードバックループが完全自動化されたり、せめて継続に専門家を必要としないスケーラブルな方式でない限り、立ち行かなくなると思うんだよね。

・検索対象が文法に従ってないときはどうするんだろう
デモでは対象がWikiだったので、ある程度きっちりした文章だった。メディアの記事や多くのブログはちゃんと文法に従ってると思うが。どれくらい壊れた文章に対応できるんだろう。ただ、(Googleが著作権などで行き詰っているが)Webではなく、リアルな本の検索ができたら文法もきっちりしてる、有益な情報が大量に対象になりそうだな。。

すくなくとも僕が考える範囲内では、これらが解決されたら、Googleが吹き飛んでもおかしくないと思う。Powerset、素敵。

日本企業の資本も結構入ってるみたいだけど、日本人の姿はまったく見なかったから、パブリックなデモを紹介する日本語のソースはこのブログが初めてかな。Powersetは日本語インデキシングが英語の次に進んでるらしい。誰がやってるのかな。日本語の文法モデル化のトッププレイヤーって結構限られるよね。。。

ここからは会場の様子をどうぞ

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デモ画面
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個別デモに集まる人々
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「徳川家康は何と言ったか?」の結果
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いっしょに行った友達のブログの記事。動画あります。
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SocialFeed Open Beta!

シリコンバレーに来てからやっていたプロジェクト、というか社内でシリコンバレーにくるきっかけになったプロジェクトが日本でプレスリリースされて完全にオープンになりました。

http://socialfeed.cc/

プレスリリースにのせてもらった僕のコメントを引用します。

「SocialFeedは、開発者である僕が2001年にリアルコムに参加して、リアルコムの製品KnowledgeMarketの開発を続けてくる中で得てきたものや、製品には入れられなかったさまざまなアイディア、技術の蓄積から2006年初頭ごろに着想し、プロジェクトの合間に、プロトタイプから一人で開発をはじめました。
折しも僕自身がリアルコムの先陣としてシリコンバレーに渡ることになり、プロダクトマネージャー、デザイナー、マーケティング、アーキテクトといったさまざまなファンクションを、シリコンバレー、アジアといった複数の地域からすこしずつ集めたバーチャルプロジェクトとして、僕自身の本業であった別の製品の開発やオフィスの立ち上げの傍ら続けてきました。
今回公開するSocialFeedは、まだまだ文字通り『ガレージ』で作られた最初のバージョンです。しかし、『人中心のメタデータ』を使った情報推薦のエンジンとして、『世界を目指す日本発のソフトウェア技術』のひとつとして、大きな野望と夢を持って始めたものです。少しでも多くの人に使っていただいて、完成度をあげながら、大きな目標に向かって進んでいきたく思っています。
なお、SocialFeedは、日本語の表示やフィードの取り込みは可能ですが、なるべくたくさんの人々に使ってもらいたいため、UIのすべてが英語です。ご了承ください。」

文字通り「ガレージ」っていうのが、本当にリアルで、ガレージで作られているとは発表も読んだ皆さんもさすがに思うまいて・・・。ガチ・ガレージの写真載せておきます。
ガレージから外を見る

あと、Mixiの方の日記にシリコンバレーの友人のMandala研究員から素敵なコメントをもらったので、こちらも引用しておきます。
嗜好パターンに相関のあるグループを、嗜好の推定に使うというのがかっこいい。SFっぽい発想をすると、個々がね、セルオートマトンのセルとか、ニューラルネットの脳細胞になったような感じを想像してます。似た嗜好を持つ人の仮想的なネットワークそのものが、有機的な自己組織化を始めて、みんなで成長しちゃったりするかも。1万人とかで、こう、知らず知らずに知恵を出し合って、高みに上るイメージ


さすが。。。そのSFちっくな、そのみんながあっちこっちでグニャーグニョーと離れたりよったりしながら、情報を優先付けたり、ゆるく体系化、組織化していくイメージは、いちばん最初の僕のインスピレーションそのものです。さらに言うと、人はみんな複数のネットワーク(暗黙的なコミュニティ)の「コンテキスト」を切り替えながら情報に接してるなー、というのがすべての発想の始まりです。
どんな形であれ、この「コンテキスト」というやつを、現実の人々の行動からどうにかデータとして取り出して何かしよう、というのが、いちばん最近の技術ムーブメントだと僕は感じてます。メタデータとかローカルとかセマンティックとかいろいろ言われているやつですね。これらは、結局は、人や情報がどんな「コンテキスト」にいるかを切り取り、その中でだれを何とどう結びつけて、何に使うか、そこに帰結すると思うんですよね。もちろんこの「コンテキスト」の切り口の角度は無数にあるわけです。で、グニャーーと動く暗黙の嗜好のネットワークと、もっとカチッと固定的な人の所属などのネットワークの両方をミックスして「コンテキスト」として利用しよう、というのが、僕が追求していきたいイメージなんです。

というのは遠い話で、しばらくはひたすらUiやバグ、パフォーマンスなどとの戦い。。。がんばります。
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SFBETA Geek Sessions Ruby on Rails: To Scale or Not to Scale

久々の更新。SFBETAが主体の GeekSession に参加してきた。テーマは、Ruby on Rails: To Scale or Not to Scale。かなり盛況。パネリストに、TwitterのJeremy LaTrasseがいたりで面白い。内容もなかなか良かった。みんな、Railsで本気でスケーラブルなサービスを作っているのだが、やっぱり「Rubyは遅い」「Railsは遅い」というのが基本認識。もちろん、「遅い」という欠点を、それ以外の長所がしのいでいれば、問題の山を切り開いて、自分たちで開拓する気満々なのがベイエリア的だ。

顕著な話は、Pivotal Labsの事例。
Railsで作ったサービスのパフォーマンスをあげるために、APPキャッシュ、モデルキャッシュなど、Railsで出来るすべての手を尽くしたが、1サーバにつき「秒間150PV」しか達成できなかった。結局、ページキャッシュを利用したところは1サーバー「秒間3500PV」を達成。もちろん静的キャッシュに近いページキャッシュは適用できる場所が限定される。が、本気で探すと、意外に適用できるところが多い、とのこと。

パネルの後、(最後まではいなかったが)夕ご飯を食べながら何人かと話す。話した人たちのかなり多くが、「まだ既存のサービスや製品があるから完全にはJAVAからRubyに移行できてない。でも、新しく作るものは絶対Ruby」と断言するのが面白かった。かく言う僕もそういうシチュエーションだ。まつもとゆきひろさんが言っていた、RubyのLove/Hate Ratioを思い出した。

さて、更新が滞った理由。
こちら、製品新バージョン の開発が佳境だからです。2001年から、飛び石とはいえ足掛け6年も開発リーダーをしているこの製品ですが、今回のバージョンアップは、6年でそう何度もはない手ごたえを感じてます。internationalに開発してるので、関係者の半分近くが読めないと思うけど、あと少しみんながんばりましょう。僕もがんばります。

それから、シリコンバレーに渡る前からひとりではじめ、こちらに来てからメインで開発していたプロジェクトが、リアルコムインキュベーション第一弾という形で日の目を見そうです。もうある程度は出来上がってきてるプロジェクトなのですが、新しく米国用に特許を書いたり、こちらもあわただしい。

というわけで更新できなかったわけだが、慶応の岡崎君、斉藤君。ブログ上でお礼を書くと4月に言っといて、今になっちゃった。心のこもった贈り物をどうもありがとうございました。ベイエリアは日本のものがほとんど手に入るけど、ほんとにおいしいものは全然ないのだ。ほんとにありがとー。最後は私信でした。
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その5分は重要か?

おととい、昨日と、サンフランのWeb2.0 Expoに行って来た。Expo自体は・・・まあ・・・Web2.0ももう「エスタブリッシュなハイテク」という領域に入り込んでいて、大きな刺激はない。面白い情報もあったけど、総じてテンション低し。Oreillyも「まくり」に入ってる気がする。来年の告知が出ていたけど、ほんとうにあるんだろうか。

さて、2日目の昼ごはんを、会場で待ち合わせたこっちの友達二人と食べる。そのうち一人のYちゃんが、最近こっちで見たTVの話をしてくれた。

ディスカバリーチャネルかなにかだったらしいのだが、日本の技術を紹介する番組だった。テーマは「世界一の鉄道技術、新幹線」。

JRどこだかの鉄道研究所が出てきて、実験とか開発の様子とか、どれだけ一所懸命ハイテクを追求してるかが紹介される。終盤まで、それはそれはかっこいいらしいのだ。まさに「プロジェクトX」。しかし、最後の最後。新型新幹線の模型の前で、開発主任らしきおじさんがインタビューをうける。新しい新幹線の革新性を聞かれ、彼は、自信たっぷりに、

「これで、東京大阪間が、5分縮まるんです」

話を聞いた僕らふたりともずっこけた。ずっこけて爆笑。番組のほうでは、アメリカ人インタビュアーは絶句。プチパニックに陥ったのか、彼女は聞いてはいけない質問をする。

「その5分はそんなに大事なのですか?」

主任はまったく動じず、自信たっぷりに

「大事です」

僕らは、ひとしきり笑ったのだが、笑った後に、僕はなんだか少し悲しくなり、またうーんと考え込んでしまった。

こうやって鉄道会社は、顧客への(正確さという)サービス品質のために1秒、1分、1メートルの精度を、文字通り命まで削って追求している(僕は尼崎の脱線事故を思い出した)。そして、そういう追求は、電車だけでなく日本では普通のことだ。国民全体が、需要側になったり供給側になったりしながらそういう精度で社会、経済をまわしている。

悲しかったのは、それを外から見ると、こんなに滑稽かということ。
そして、その反面、日本はこれまで、こうやって突き詰めることで、感動的なまでの品質を生み出し、車にしても電化製品にしても「壊れない」「使いやすい」「なのに安い」の代名詞として世界で勝って来たわけだ。日本を世界一にした武器というのは、ほとんどこういう「90%でみなが満足するところを99%まで突き詰めた」結果のものといっていいと思う。その5分は本当に重要なのだ。だから考え込んでしまった。

たとえば、もしも「日本の運行ダイヤ」がそのまま世界の都市の鉄道に輸出できるものだとしたら、その正確さの品質にみんな感動するだろう。でも、ひとつ課題がある。それを成立させる裏の(時に非人間的な)努力が、たとえ感動的なほどであっても得られるメリットや幸福にペイするとどれだけの国の人が感じるかだ。

確かに、この「最後の5分」「99%」が日本人の最大の武器なのは間違いない。ものづくりには激しいアドバンテージだ。だけど、お互いにミクロで99%品質を求めあいそれに答えた総和が、マクロではペイせずに不幸すらも蔓延している、そんな社会になってる気がするのだ。尼崎の事故の背景(日勤教育など)は、そんな不幸の象徴に思える。

・・・とここまで、なんだか、回りくどい書き方をしてしまった、要は、僕個人はこの「99%要求」が苦手なのだ。子供のころから、どう考えても適応できていない。だから本当にその99.99%は必要なの?と疑問に思うところが強いかもしれない

では、僕が、僕らが、日本人が、ソフトウェアで世界で戦える強みはなんなのだろうか?製造業で強みだった気質は、そのままソフトウェアに出ても良いのだろうか?。ほかにあるのか?そして、それは僕らを幸せにするものなのだろうか。

Again.
その5分は重要なのだろうか。いや、重要なことは間違いない。でも縮めるばかりが、その重要な5分に対して出来ることではないのかも。もっと別のアプローチはないんだろうか。それを同じくらい一所懸命突き詰めたら、どうなるんだろうか。

そんなことを感じて、もやもやと心が晴れない、サンフランシスコの昼下がりだった。
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感動とクリエイティブさ

流行ったのはちょいと前のものだけど、まだ見てない人はこのかけ算のビデオをちょんの間見てください。



そもそもはちょっと前に友達がMixiの日記で「目から鱗を出させます」と紹介してくれたものなんだけど、確かに僕は目から鱗が落ちました。古代インカ?の紐文字かよ、とも思えますが、めんどくさささえ厭わなければ、3,4歳の子供でも、格子が数えられれば何桁でも掛け算できる。

学校で習った掛け算のやり方以外普通は考えもしないのに、ぱっと見すごい、誰も思いつかないような、でも利にかなった(=教えられれば誰でも当たり前と思う)やり方を考え出すのは、なにより純粋にすごい。クリエイティブさってなんだろうって考えるとき、こういうものを誰からも直接教えられずに考え出す、観察や思考の働きだっていえる良い例だと思う。
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The Biggest Web Trend of 2007 Will Be...

年末にRead/Write Web(以下RWW)で、The Biggest Web Trend of 2007 Will Be...という投票をやってるのを見つけた。2007年、WEBの世界でどんなトレンドが主流を占めるか、RWWがピックアップしたものに読者が投票するというもの。結果は以下。
1. Online Video / Internet TV 27% (337 votes)
2. Continued rise of browser-based apps (Ajax, Google, etc) 22% (275 votes)
3. Mobile Web 15% (185 votes)
4. RSS and structured data 12% (153 votes)
5. Rich Internet Apps (Apollo, WPF, etc) 9% (116 votes)
6. Web Office / Enterprise web apps 6% (77 votes)
7. Semantic Web 6% (75 votes)
8. Other (please comment) 1% (17 votes)

特に興味があるものについてコメントしてみます。

リッチクライアントへの流れ
2. Continued rise of browser-based apps (Ajax, Google, etc) 22% (275 votes)
5. Rich Internet Apps (Apollo, WPF, etc) 9% (116 votes)

この投票では、Ajaxなどのブラウザー上で動く技術と、Adobe Apolloのようなオフラインでも動く技術を別に扱っている。が、この二つをあわせると実は31%。一位だ。さらに、コンピューター業界古参の方々の多くは、ことUIに関していえば「WEBになってからこそが失わなわれた10年」であり、「Ajaxでリッチなクライアント?何をいまさら」と言う。80年代に「パーソナルコンピューター」の爆発の大きな要素がやはりインターフェースだったことを思うと、WEBアプリの利点を保持しつつ、欠点を修正したリッチ化のトレンドは止められないものだと思う。

「エンタープライズ2.0」
6. Web Office / Enterprise web apps 6% (77 votes)

Read/WriteWebは「2.0」という言い方はしていないが、トレンドとしては同じことを言っており、そこには二つの局面があると言っている。ひとつは、Google VS Microsoft が注目の「ブラウザーで使うOffice」のような、アプリケーション自体の変化。もうひとつは、僕もこのブログで去年書いた、「エンタープライズのコンシューマー化」というトレンドだ。仕事、個人的興味の両面から、この話の最新動向はチェックして行こうと思っている。

RSSとセマンティックWEB
4. RSS and structured data 12% (153 votes)
7. Semantic Web 6% (75 votes)

VistaやIE7のリリース後、RSSが来る、来る、来るといわれて久しい。僕も当然RSSは「来る」と考えているが、ちまたに言われている、IE7 イコール RSS爆発説にはまだ疑問を持っている。もちろん、多くのユーザーが「RSSを読むクライアントを自動的に手にする」のは、RSS爆発の大きな必要条件であり、そのリリースは大きなチャンスだ。が、それだけでは条件は50%だと思うのだ。
・ユーザーがHTML、メールに加えてRSSを日常的に利用するに値する理由はなんなのか?
・必ず起こるであろう情報の氾濫を解決する手段は?
・そもそもRSSで何を読むのか?
という基本に立ち返って見るべきだと思う。結局、RSSで読めるのがニュースとブログと一部のWEBサイトの更新情報だけでは「爆発」には至らない。供給側ももっとリッチになる必要があるが、「1.0」時代と違って「供給側」はどこかひとつの大きなサイトというわけではないはずで、ゆえに何が起こるか非常に予測しにくい。そもそも90年代から存在するRSSがここ2,3年で注目されたのは、特にブログが人気になり供給側が一気にリッチになったからで、僕としては次の変化は、RSSの加工のしやすさと、(たとえばPodcastのような見た目のまるで違うものへの)応用のしやすさがキーになると感じている。

もうひとつがセマンティックWEBだ。まだちょっと漠然としすぎている気もするが、WEBに意味や構造を与えるMicroformatや、意味付きデータをシンプルに配信するRSS/Atomのようなものが、「意味」を理解しない検索エンジン、つまりGoogleを蹴落とすキラーテクノロジーだとはずっと言われていることだ。今年こそGoogle帝国に凋落の兆しが見られるのか、個人的にも大注目だったりする
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